研究報告
背部のタッチングを2分間行いました。被験者は座位です。
力は一切加えず、触れる程度で、1秒に3~5cmの接触の早さで実施しています。
タッチング前後で一回換気量に変化が認められました。ただし、対象は20~30歳の健常な男女10名です。この効果が高齢者や子どもにも同等に示す可能性は低いと思われます。
といっても、同じ属性の対象者にも同じ効果がでるとは限りませんが、背中へのタッチングは、慰めや呼吸苦、痛みなどに有効的であったと、現場の声からは多く聞かれています。
一回換気量があがることで、心臓迷走神経を刺激し、おだやかな心を促す効果があるとされています。
具体的にどのような影響を与えるのか、一回換気量のみならず、継続的にアウトカムを増やして検討していきたいと考えています。