研究報告
片方の手に同性の人間の両手によって手を握られた時の前頭前野の働きを、近赤外線で脳血流量を測定したものです。
前頭前野がストレス下になると、左右両側が発火すると言われています。手を握るタッチングによって、急激に脳血流量が低下したことが分かりました。
主効果では、今回の実験協力者の特徴として、左の方が脳血流量が低い傾向にありました。
いずれもタッチングによって、交互作用は認められなかったことから、左右ともに相対的に低下していることが言えそうです。
また同時に痛み刺激を加えると、痛みが半減するという結果になりました。
このタッチング方法はとてもシンプルで、どの方でも危険性なくできると思われます。
あくまで30歳代の健常者に行った基礎実験になるので、今後重度の患者さんにも研究してみる価値がありそうです。