手を握ることの大切さ
タッチングの実験にて、手を握る群(実験群:握らない-握る)、手を握らない群(統制群:握らない-握らない)を心拍数を用いて比較し、統計分析にかけました。
結果は以下のようになりました。
この結果から、手を握った方が、握らない方に比べて圧倒的に心拍数が減少しました。みてのとおり、お互いの線が交互しているので(交互作用)、手を握る方が明らかに心拍数の減少に働きかける可能性を示しています。
重度寝たきり患者さんや、コミュニケーションがとれない患者さんでも、ご家族による手のやさしいタッチが、心理的な癒しをもたらすのかもしれません。
今後、患者さんにも実際に導入し、ご家族が、手を握ることで、患者さんとのコミュニケーションを実感するのであれば、患者さん、ご家族、相互に作用することができる可能性が考えられます。