手を握ることの大切さ②
前回のブログより、手を握ることで、安心感をもたらし、心拍数を減少させる傾向にあることが分かりました。次は、肩こりがどのように変化するかを調べた実験です。
Baharさんが報告したDifferential effects of mental concentration and acute psychosocial stress on cervical muscle activity and postureの論文では、社会的ストレスによって、姿勢が関係なく、僧帽筋上部線維が選択的に発火していたことを明らかにしています。
クロースな世の中、そして、ストレス社会と呼ばれている今、手を握ることのコミュニケーションが、ストレスを軽減することが明らかになれば、ヒトとヒトとのコミュニケーションをさらにオープンにしていくきっかけになるのではないかと思われます。
下記の図が結果です。
手を握った方が明らかに肩の痛みが軽減したことが分かりました。単純に、肩こりは、姿勢や動作だけの問題だけではない可能性が考えられます。
ヒトと共感性をもったり、安心感を与えられることによって、肩こりがとれるのであれば、質問紙等を用いて、肩こりのする人、しない人の社会的なコミュニケーションとの相関性も、調査してみる価値がありそうです。
よって、筋膜は、社会心理的な側面と直結するのかもしれません。