タッチの早さが与える影響について
触れる授業を行い、学生さん49名に対し、タッチの早さ3種類をそれぞれ体験してもらいました。主観的にどのタッチが一番よかったかを挙げてもらいます。
生理学的なデータは、やはりオキシトシンが発生すると言われている1秒に3~5㎝のタッチが、副交感神経系をもたらすことが少しずつわかってきました。研究目線として、生理学的なデータ(客観的)だけでなく、主観的なデータを加えてることは、それぞれ相互的に作用するものなので、非常に価値のあるものになると思います。
一応ですが、同性同士で、背部のタッチを行ってもらいました。もちろん、この体験の参加には強制的なものではないので、参加しても良い人だけ行ってもらっています。ただし、学生さんには、今後触れる仕事になるので、とても大切な内容であることは触れておきました。
下記結果になります。49名中、34名が5㎝タッチが良かったという意見がでました。興味深いことに、遅いタッチがよかったと思う人は0でした。右手のp値が有意差を示しているので、5㎝タッチが良いという人数が統計的有意差を示したことになります。
生物学的にも、哺乳類や昆虫類のなかで、1秒に5㎝タッチを行っているようです。やはり意味があるのですね。
ただし、対象者さんには、副交感神経を与える必要がある人、そうでない人がいるので、評価を適切に行い、その結果に基づいたアプローチを展開してく必要があります。