体軸の評価指標
この論文では、全身の評価に必要な分かりやすい指標として、下記のような図を用いています。
重心を確認し、その上に乗っている体節の一つ一つが、どのようにねじれて成り立っているかを確認していきます。
左図は理想的な形となっていますが、右図がかなりねじれの強い例となっています。日頃の生活習慣や心理的な問題などで生じる「ねじれ」は、重力下で生活する身体と心にかなりのエネルギーを消費し続けていかなければならない状況下に陥ります。
このような状態は、自律神経が乱れ、血圧のコントロールや、関節痛の痛み、変形、疲労など・・・。様々な問題点が、ネガティブに循環し、次第に大きくなってくるといわれています。
Rolf Releaseでは、上から下まで、どのような体軸になっているかを評価し、浅層筋膜から、深層筋膜、そして統合に働きかけます。
その上で、起きている問題点に着目していきます。例えば、膝痛では、そこだけを視点とするようなことはしません。筋膜のつながりがどのように膝痛を引き起こしているのかを評価していく必要があると言えます。
引用:Hagit Berdishevsky, Victoria Ashley Lebel, Josette Bettany-Saltikov... Physiotherapy scoliosis-specific exercises – a comprehensive review of seven major schools Scoliosis Spinal Disord. 2016